昨年のガブリエル・メジーナに引き続き、2年連続でブラジル人選手がサーフィン世界王者に輝いた。ミネイリーニョことアドリアーノ・デ・ソウザ(28)が、世界を転戦し、総合点で競うワールド・サーフ・リーグ(WSL)で優勝を決めた。
シーズン最終戦のハワイラウンドで優勝したミネイリーニョは、11戦総合でも王者になった。
ハワイ・オアフ島のパイプラインビーチに詰め掛けたブラジル人の観客に担がれたミネイリーニョは、涙に咽びながら「貧しい中、兄が30レアルを出して買ってくれたサーフボードでサーフィンを始めたんだ。この優勝は兄にささげる」と喜びの声を上げた。
アメリカ・ハワイで行われた最終戦では、昨年王者のカブリエル・メジーナが準決勝で豪州のミック・ファニングを降して援護射撃。これにより、ミネイリーニョの優勝はその後の地元のメイソン・ホーとの一戦にかかった。
「優勝できるなんて信じられない位だ。今年はずっとファニングと争ってきて、彼の方が優勝にふさわしいと思ったこともある。彼は3回の年間優勝を誇る偉大な人物だし」と語った。
ミネイリーニョは今回のハワイラウンドでの優勝をことのほか喜んでいる。それはブラジル人サーファーについて語られてきたジンクスを覆したからだ。「ブラジル人は大波が特徴のラウンドでは勝てないといわれ、いつも悔しい思いをしてきた。だから、大波で有名なハワイのパイプラインビーチで勝てたことにはより一層の意味がある」と感情を吐露した。(18日付エスタード紙、フォーリャ紙より)
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