ルーラ前大統領の三男ルイス・クラウジオ氏が最高裁に、自身が捜査対象となっているゼロテス作戦での連邦警察の報告書の中身を見たいという請求を出したが、却下された。21日付エスタード紙が報じている。
同氏所有の「LFTマーケティング・エスポルチーヴォ」社は、同作戦で逮捕されたロビイスト、マウロ・マルコンデス氏の企業「マルコンデス&マウトーニ」から250万レアルを受け取ったとされ、10月に家宅捜査を受けた。連邦警察は09~15年の同社の口座の情報公開を請求し、認められている。
ルイス・クラウジオ氏は「250万レアルはM&Mに対して行ったサービス報酬」と主張しているが、警察は同氏が納めた文書の大半はウィキペディアなどをコピーしたもので、金の授受を正当化するために後日作成したと見ている。同氏の弁護士のクリスチアーノ・ザニン・マルチンス氏は「根拠のないでたらめ」として、11月に連警の報告書全文の閲覧を請求したが、最高裁のカルメン・ルシア判事が19日に請求を退けた。
ゼロテス作戦では、自動車製造業者への税優遇処置を延長する暫定令(MP)を議会で通過させるため、自動車製造業界がM&Mなどを介して行った贈収賄を捜査中で、既に19人が起訴されたが、ルイス・クラウジオ氏はその中に含まれていない。