景気後退や高インフレなどで、ショッピングセンターのクリスマス商戦の売上げは過去10年で最悪だったと27日付フォーリャ紙が報じた。
ブラジル・ショッピング協会(Alshop)によると、インフレ調整後の売上げは、昨年同期比1%減だったという。昨年同期は、インフレ調整後も一昨年のクリスマスより3%増えていた。
ナビル・サヒョウン会長は、売上げ減少の理由を「高インフレと失業率上昇で、消費者の経済に対する不安が高まっている。1ドル4レアル前後というドル高も響いた」という。落ち込みが目立ったのは家具(13・3%減)、電化製品(9・8%減)、衣類(5・8%減)、宝石類(3・3%減)で、売上げが伸びた商品は時計(3・2%)、香水(3・7%)など、限られている。
サヒョウン会長は1月以降の売れ残り商品の安売りで埋め合わせできると見ている。
季節限定の雇用も過去15年で最少の9万6千人で、昨年同期比30・4%落ち込んだ。今年の売上げ累積は昨年同期より2・8%減っている。