ラヴァ・ジャット作戦をはじめ、連日が激動のニュースだった2015年ももうすぐ終わりを迎える。ペトロブラスの大打撃にインフレ、ドル高、さらには自身の罷免まで問われたジウマ大統領にとっては悪夢のような1年だったと言っても良いかもしれない。27日付フォーリャ紙は「公約のうち守れたのは3分の1」というが、29日付G1サイトのように、「55項目のうち六つ」ともっと厳しい評価をするメディアも。エドゥアルド・クーニャ議長へのマイナス・イメージ故、現状では大統領罷免の動きに勢いはないが、来年は危機を乗り越えて少しでも持ち直しの兆しをつかめるかに注目。
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今年が非常にあわただしかったこともあり、ブラジル内では現状のところ、まだ来年のリオ五輪の事を考えている余裕が、国にも国民にもなかなかないのが現状。そこに加えて、昨日付本頁でも報じたリオ州での医療機関破綻のニュースも飛び交うありさま。五輪の前に立て直すものが山積みで、日本にとりわけ多い五輪ファンの期待に応えるものができるか否かとの不安もよぎるが、14年のサッカーW杯のときのような「土壇場の要領のよさ」に期待したい。
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この年末の数少ないうれしい話題と言えば、サンパウロ州のカンタレイラ水系が1年7カ月ぶりに未開の水域を脱するタイミングが近づいて来ていることだろう。28日に降った雨の影響もあり、29日午前9時現在の水位は29・0%に達し、残り0・3%まで近づいた。この調子で行くと、今日、もしくは明日の大晦日にも、吉報が届くことになるだろう。
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