日本の移民史研究者の野口敬子さん(同志社大学人文科学研究所嘱託研究員)が、2015年12月20日に大動脈解離のため、兵庫県姫路市で死去した。享年87。
1928年に和歌山県で出生。移民史の研究家として1981年には、和歌山市民図書館で日本唯一の公立「移民資料室」設立に専門員として協力した。
85年に来伯してパリンチンスの高等拓殖専門学校卒業生(高拓生)の聞き取り調査をし、1990年に論文「上塚司日本高等拓殖学校=アマゾニア開拓について」(『移住研究』27号)を発表した。
95年からはサンパウロ州バストス移住地の日系養鶏史の調査を始め、2003年頃まで数度にわたって来伯調査を重ね、ブラ拓史料の保存などを訴えていた。
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