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首に圧迫痕、殺人と断定=愛知の2人死亡火災

 【共同】愛知県半田市一本木町2の1、県営西亀崎住宅の部屋で女性2人の遺体が見つかる火災があり、県警捜査1課は31日、いずれの遺体も首を絞められた痕があったことから放火殺人事件と断定し、半田署に捜査本部を設置した。
 捜査本部によると、火災は30日午後に発生。死亡した2人のうち1人はブラジル国籍のレジャー施設のアルバイト、アマリリア・マルヤマ・キンベルリ・アケミさん(27)と判明した。
 県営住宅の関係者によると、この部屋に2015年4月から子供2人と居住していた。子供は30日夜に保護されている。県警は残る1人の身元確認を急いでいる。
 司法解剖の結果、死亡推定時刻は30日昼ごろで、窒息死だった。遺体の状況から死後放火されたとみられる。遺体と周辺が激しく燃えており、部屋の台所では5リットル入りのガソリン携行缶がほぼ空の状態で見つかった。
 マルヤマ・キンベルリさんは6畳間のベッドの上にあおむけで、もう1人は別の部屋の床にうつぶせで見つかった。出火当時、玄関は施錠されていなかった。
 30日午後2時10分ごろ、近隣住民が「部屋から煙が出ている」と119番し、鉄骨4階建ての3階の一室約35平方メートルが全焼した。現場はJR武豊線亀崎駅から北西約1キロの住宅街。