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パラナ州で地震騒動=研究機関が調査に入る

 パラナ州北部のロンドリーナ市で、12月14日と1月1日にマグニチュード1・8と1・9の地震が発生し、サンパウロ総合大学(USP)とパラナ州立ロンドリーナ大学(UEL)の研究者らが、ロンドリーナ市への四つの地震計の設置を始めた。
 USPから貸し出された地震計は、震源地とされる市内東部の地下で起きている地下の地盤変動を監視するために設置される。
 各地震計は、震源地から5キロ以内に設置される。ジョゼ・パウロ・ピネーゼUEL地球物理学教授は「地震計は震源地のジャルジン・カリフォルニア地区を取り囲むように、半径5キロ以内の円内に設置される。これは地震を引き起こすエネルギーが放出されている原因を探るために重要だ」と説明している。
 最初の地震計は既にイガポ湖のそばにある市警備隊の敷地内に設置されており、残りも7日までに設置される。最初の機器以外の設置場所は明らかにされていない。同教授は「検出されたデータはUSPの地震センターとUELに送られる。これを解析して、一連の地震が自然発生しているのか、人為的なものなのかを調べる」と語った。
 ジャルジン・カリフォルニアやジャルジン・エウロッパ、ヴィラ・ブラジルの各地区住民は毎日のように揺れを感じ、爆発のような音を聞いている。USP地震学研究室は、12月14日と1月1日に地震が発生した事を確認している。
 いくつかの家では2度にわたる地震でひび割れも発生し、多くの住民が不安にさらされたが、いずれの場合も負傷者は出なかった。
 住民達は頻繁な揺れはパラナ衛生社(Sanepar)のパイプライン建設後に始まったとしているが、Saneparは工事は既に終わったとして、地震との関係を否定している。
 それでも同社は、配管内の圧力を測定するための設備を設置することを約束し、全体のパイプライン計画を再チェックすると述べた。(6日付G1サイトなどより)