2016年の各県人会関係の式典は、ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の50周年を筆頭に、茨城、新潟、島根、宮崎、沖縄の5県人会が開催するのみ。10団体を超える団体が式典を催した昨年と比較しては少な目といえそうだ。ただし、県連には多数の「記念事業」を行なう構想があり、各県人会も式典に向け、母県との連絡を密にしはじめている。
県連は9月18日に「50周年記念式典」を開催する予定だ。来賓として日本の政治家を招くことが検討されている。式典では、これまでの功労者表彰等を行なう。
「日本祭り(7月8~10日)」を記念事業として開催し、半世紀の歴史を振り返る写真展を行なう予定。また同祭りとは別に「記念講演会」を主催する案も理事会では出ており、記念誌の出版も検討中だという。
茨城県人会(小林操会長)は「創立55周年記念式典」を執り行う。日程や場所は未定。橋本昌知事が来伯すれば、45周年以来10年ぶり。前回は県人の多いグァタパラ移住地も訪問した。昨年「東日本大豪雨」の被災地に対し4万レの義援金を送り、母県への思いを示していた。小林会長は知事に対し「必ず来ていただきたい」と強く期待している。
新潟県人会(南雲良治会長)は「創立60周年記念式典」を宮城県人会で7月17日に行なう予定だ。泉田裕彦知事が来伯すれば10年ぶり。昨年4月に「60周年に向けて」と一世の南雲会長が再就任し、訪日して県庁への挨拶を行なうなど準備を始めている。
島根県人会(村上光明会長)は「創立60周年記念式典」を10月23日に開催予定だが、場所や詳細はまだ検討中だ。
宮崎文化援護協会(高橋久子会長)は、「留学生50周年記念式典」を10月23日に宮城県人会で開催する。開始50年を迎える県費留学生度に加えて、技術・農業研修制度のOB・OGを合わせて約250人から参加者が集まるほか、留学先の大学関係者、県庁の農政水産部等へ招待状を出している。高橋会長は「この式典を機に、留学OBが中心の青年部に勢いをつけてもらい、県人会を引っ張るようになって欲しい」と期待している。
沖縄県人会(島袋栄喜会長)は「創立90周年記念式典」を9月4日に県人会本部で開催し、知事や県議長ら大訪問団を招いた盛大な式典を予定している。記念行事も検討中だ。14年末に就任した翁長雄志知事は那覇市長時代の08年移民百周年、13年サンパウロ州サンビセンテとの姉妹都市提携35周年、14年カンポ・グランデ百周年各式典のために訪伯した。
今年10月26~30日にかけて、5年の一度の祭典「第6回世界のウチナーンチュ大会」が那覇で開催されることもあり、相乗効果でさらなる盛り上がりが期待されそうだ。また同会ヴィラ・カロン支部(上原テーリオ会長)も「創立60周年記念式典」も別日に開催予定。
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