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地下鉄2号線延長工事を凍結=4号線の入札は来月開催

 ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事が、サンパウロ市地下鉄2号線の延長工事を再度、最低12カ月間差し止めた。8日付エスタード紙が報じている。
 この情報は、昨年12月31日付のサンパウロ州の官報に掲載された。2号線は西部のヴィラ・マダレーナから東部のヴィラ・プルデンテを繋ぐ路線で、さらに東にグアルーリョス方面に12駅拡張する予定となっている。
 同線については、新たな12駅の建設とヴィラ・プルデンテ駅での連結工事をする企業の入札が終わり、14年9月に八つのコンソーシアムとの契約も結ばれたものの、それ以来、工事開始命令が出ていない。
 アウキミン知事が14年10月に再選して以来、差し止めとなった地下鉄工事は、サンマテウス以東のモノレール15号線、コンゴーニャス空港~マルジナル・ピニェイロス間を除く17号線(モルンビ方面とジャバクアラ方面の双方)、ABC地区まで伸びるモノレールの18号線についで4線目となる。
 州としては、経済状況の悪化で先行きが見えないため、現在、進行中の2、5、6号線の工事を最優先する意向だ。
 アウキミン知事は、2月11日に、地下鉄4号線の残り4駅の工事を担当する企業の入札を行うことも明らかにしている。同線の工事は、前任企業の工事の大幅な遅れに不満を抱いた州が15年7月に契約を解消して以来、止まっている。