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サンパウロ市公共運賃=値上げ反対デモ暴徒化=軍警ら4人負傷、17人逮捕

 サンパウロ市でバスや地下鉄、CPTMの運賃が9日から3・8レアルに値上がりするのに反対する無賃乗車運動(MPL)が8日、サンパウロ市中央部で抗議活動を行い、一部が暴徒化して警察と衝突したと9日付伯字各紙が報じた。
 デモ隊が市立劇場前に集結した午後5時頃は穏和な雰囲気だったが、午後7時20分頃、5月23日大通りと7月9日大通りの交差点に差し掛かると、一部デモ隊と警察との間で紛争が起きた。騒動は瞬く間に拡がり、近くのターミナルでバスを待っていた人達も、警察が放った催涙ガス弾の被害を受けた。
 午後11時までに、少なくとも軍警3人とデモ隊参加者1人が負傷、爆発物所持の疑いなどで計17人が身柄を拘束された。未成年者4人を含む12人は所轄の第78警察署に搬送された。
 銀行の支店三つが破壊され、交通工学公社(CET)、サンパウロ市交通機関公社(SPTrans)の車両各1台と軍警車両2台が破損した。軍警はデモ参加者は3千人と見ているが、主催者側は1万人と発表した。
 ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は「許容し難い暴力行為と公共財産への破壊行為が行われた」「軍警はデモ行為と通行の自由を守るために適切に対処し、今後も対処し続ける。暴力行為は犯罪で、許容できない」とツイッターで発言し、暴徒を非難した。