1957年に開館したが、2013年に落雷を受けて損傷、休館となっていたサンパウロ市南部イビラプエラ公園内のプラネタリウムが、今月中にようやく再オープンする。
今年度のサンパウロ市の予算で700万レアルが計上され、再オープンの見通しのたったプラネタリウムは、火曜から金曜日までは公立、私立校の生徒に解放され、週末は一般に開放される。
サンパウロ市側は、今年いっぱいは入場無料とし、17年以降、需要に応じて入館料を徴収する意向だ。
ロドリゴ・ラベーナサンパウロ市緑化環境局長は、イビラプエラ公園のプラネタリウム再オープンまでに時間がかかった理由として、プラネタリウムの特質を挙げ、「プラネタリウムは建てて終わりの普通の建築物とは違う。多くの自然要因に左右される複雑な建造物だ」と説明した。
イビラプエラのプラネタリウム再オープンまでにはまだ、半球体建物の外側の塗装と、損傷の原因となった落雷を避ける避雷針の設置が必要だ。
市はまた、館内の天体物理学教育プログラムの再編にも時間がかかったとした。
プラネタリウムの再オープンを待ちわびていた市民もいる。アリセ・ウエノさん(66)は「閉館中の立て札を見るのに飽き飽きしていた。孫達も必ず気に入ると思う」と語り、8歳と10才の孫達を連れて行く日を心待ちにしている。
なお、2005年に開設されたが、構造上の問題で1年余りで休館を余儀なくされ、2012年に再オープンしたものの、雨漏りのため、翌年に再び休館となったサンパウロ市東部のカルモ公園のプラネタリウムも、今年上半期サンパウロ市東部のカルモ公園のプラネタリウムも今年上半期中に再オープンとなる予定だ。(8日付エスタード紙より)