ジカウイルスが原因と見られる小頭症児のうち、40%が目に重度の障害を負っていることが明らかになったと12日付エスタード紙やG1サイトが報じている。
これは、ジカウイルスに伴う小頭症の発生数が最も多いペルナンブッコ州レシフェで、アウチノ・ヴェントゥラ財団(FAV)が行った検査で分かったものだ。
FAVは、昨年12月と今月11日に、40人と50人の小頭症児の無料診察を行った。12月以降に診たジカウイルスによる発症が疑われる小頭症児は計79人で、55人の検査結果が既に出ている。ジカウイルスとの関係が確認された小頭症児は40人で、その40%に視覚障害が見られた。主な障害は斜視や網膜萎縮、網膜色素変性症で、後者二つは将来的に失明の危険を伴う。
この検査結果は、7日発売のイギリスの医療雑誌「ザ・ランセット」に掲載された、「ジカウイルスは新生児の視力に障害を引き起こしうる」という論文を裏付けるものとなった。同論文はFAVやサンパウロ連邦大学の研究者が発表したもので、3人の小頭症児に重度の視覚障害が見られたことを報告している。
FAVでは、ジカウイルスが視覚以外にも影響を与えるかを調べるため、聴力検査も行った。