リオ州山間部の町々が集中豪雨の被害に遭い、918人の命が奪われてから丁度5周年となった12日、水害で家を失ったまま、州政府が約束した家の鍵を待つ人々は半数以上と11、12日付G1サイトが報じた。
ノヴァ・フリブルゴ、テレゾポリス、ペトロポリス、スミドウロ、サンジョゼ・ド・ヴァレ・ド・リオ・プレット、ボン・ジャルジン、アレアルなどを襲った雨は、山肌を駆け下り、川を増水させた上、918人の命を奪い、3万人以上の人に自宅退去を強いた。
自宅退去を強いられた人の中には雨が止んだ後は自宅に戻る事が出来た人もいるが、水害で何もかもをなくした人のために州政府が約束した住居4573軒中、鍵が手渡された家は、ノヴァ・フリブルゴ1857軒、ペトロポリス50軒、ボン・ジャルジン28軒、サンジョゼ・ド・ヴァレ・ド・リオ・プレット10軒の計1945軒に過ぎない。
死者が2番目に多かったテレゾポリスの場合、1600軒分の住宅が完成しているが、川にかかる橋の修復が出来ておらず、鍵が渡せないという。橋の修復は14日の入札後に始まる予定だ。
家を失った家庭の多く(3千世帯超)は家賃の補助を受けているが、3人の子供と共に家を出なければならなかったエロア・レアル・ペレイラさんのように、家屋損傷との証明書を受け取っただけで、何の補助も受けられない人もいる。
また、死者918人の内、101人は遺体が回収されておらず、きちんとした葬儀が出来ないまま5年が過ぎた。11日に州検察局が発表した数字によると、行方不明とされた377人中168人は生存が、119人は死亡が確認されたが、90人は依然として行方不明だという。水害後も川の清掃や管理は不充分とし、新たな水害が起きる事を懸念する人も多い。
ノヴァ・フリブルゴでは11日、2011年の雨の犠牲者を悼む集いが持たれ、バラの花やローソクが手向けられた。