サンパウロ州検察局がサンパウロ市モノレール線15号の工事契約に関し、サンコー・シデル社とラヴァ・ジャット作戦(LJ)主犯のアルベルト・ユセフ被告との関連性についての捜査再開と16日付エスタード紙が報じている。
サンコー社は同線でパイプの供給を行っているが、ユセフ被告との関係は、14年3月に同氏が逮捕された際に押収された、全国で750件に及ぶ事業表に、15号線の駅のひとつを表す「ヴィラ・プルデンテ」の名が含まれていたことで疑われていた。
同件の捜査は、サンパウロ州地裁が、LJで政治家以外の件を裁くパラナ州連邦地裁と情報を共有する形で行われていた。
捜査では15号線のオラトーリオ駅~ヴィラ・プルデンテ駅の入札で贈収賄を前提とした不正が行われていたかを調べており、ユセフ被告は15年8月27日にサンコー社から「3~8%の賄賂を手数料としてもらっていた」と語っていた。
その後の捜査は15年9月にサンパウロ州地裁のアウグスト・エドゥアルド・デ・ソウザ・ロッシーニ判事によって打ち切られていたが、サンパウロ州地裁がこのほど、サンコー社の契約が合法か否かを確かめる目的で再開することを決めた。同社は既に、共同経営者のマルシオ・ボニーリョ氏がラヴァ・ジャットで12年の実刑判決を受けている。
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