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議員権剥奪の危機にあるPPのネウソン・メウレール下議(Viola Junior/Câmara dos Deputados)
議員権剥奪の危機にあるPPのネウソン・メウレール下議(Viola Junior/Câmara dos Deputados)

LJ=PPがPBに巨額の損害=コスタ被告の供給部を舞台に=同党下議の罷免請求で記述=合計で161件の疑惑

 連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官が提出した起訴状によると、進歩党(PP)がラヴァ・ジャット作戦(LJ)に関する不正で、2006~14年にペトロブラスにもたらした損害は約3億5800万レアルに及ぶと、17日付エスタード紙が報じている。

 最近のLJに関する報道は、ルーラ前大統領時代からの与党の中心である労働者党(PT)と、エドゥアルド・クーニャ下院議長に代表される民主運動党(PMDB)に関する内容が大きな割合を占めていたが、もともと同作戦に関与した政治家が最も多いと言われていたのは、連立与党では第3勢力のPPだ。
 PPは、同作戦のペトロブラス(PB)側の中心人物である元供給部長、パウロ・ロベルト・コスタ被告を任命した党として知られている。
 LJは、パラナ州を拠点とする闇ブローカーで主犯でもあるアルベルト・ユセフ被告らが、保健省と不正契約を行っていた容疑で逮捕されたことからはじまった。コスタ被告は当時、パサデナ製油所買収での不正容疑で捜査されていたが、ユセフ被告が車などを贈ったことなどから両者の関係が疑われ、ユセフ被告の逮捕から3日後にコスタ被告も逮捕された。コスタ被告は2012年に理事解任後、コスタ・グロバル社を立ち上げ、PBの事業契約や賄賂の授受に絡んでいた。
 今回のPBの損害額は、PPでパラナ州選出のネウソン・メウレール下議の議員権剥奪請求の中にジャノー長官が記したものだ。それによると、同氏は2006年から14年に、党幹部のひとりとしてブラジリア、クリチバ、サンパウロ市、リオなどを行き来し、コスタ被告やユセフ被告、コスタ被告指名者でPPの故ジョゼ・ジャネーネ元下議らと共に、2900万レアルの公金横流しに関与し、賄賂を受け取ったとしている。
 また、メウレール氏に関する疑惑は、PPと関連する161の容疑のひとつに過ぎず、PPがPBに与えた被害の総額は3億5790万レアルに及ぶという。メウレール氏が正式な献金として受け取った額の内、少なくとも50万レアルは賄賂だったという。
 同長官によると、PP絡みの容疑でもっとも一般的なのは、架空企業などの名義を通じた隠れた形の賄賂の授受で、選挙時の正式な献金の形での贈収賄も行われていたという。PB供給部が結んだ契約の1%は賄賂となり、その60%がPP、20%がオペレーション代、20%がコスタ被告やジャネーネ氏、ユセフ被告などに渡っていた。
 PTはレナト・ドゥケ被告らが部長だったサービス部、PMDBはネストル・セルヴェロー被告らが部長だった国際部で影響力を持っており、PTは契約額の1~2%、PMDBが1%を事業契約を請け負った企業に賄賂として課していたとされている。