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サンパウロ市タクシー=運転手の服装規定始まる=言葉使いにも制限を課す

 「フォーマルズボンか濃い色のジーンズと、フォーマルシャツ」。18日よりサンパウロ市で発効したタクシー運転手(以下「運転手」)の服装規定に、運転手が戸惑いを見せていると19日付フォーリャ紙が報じた。
 運転手は「乱暴な言葉や卑猥な言葉」を話す事や、サッカー、宗教、政治に関して乗客と口論する事も禁じられる。
 これらの規定に反した運転手には、35・52レアルの罰金が課せられる。公共輸送局(DTP)は今後、細部まで目を光らせていく予定だ。
 運転手歴40年のジョゼ・ファウスト・ドス・サントスさんは、濃い色のジーンズをはいておらず、初日に早速、警告をうけた。「大丈夫だと思ったんだけど―」とサンパウロ市北部ヴィラ・ノヴァ・カショエリーニャで語った。
 サンパウロ市北部サンターナで働くマルコ・アントニオ・ダ・クルスさんは、通知前に仕事用に買っていたジーンズ4本が使えないと聞き、嘆息を漏らした。
 DTPは当面は適用期間とし、違反を見つけても指示を与えるに留め、罰金は課さない方針を明らかにした。
 多くの運転手が好むスポーツウェアも、フォーマルな服装にとって変わる。寒い日には、背広やブレザーの着用も認められている。