サンパウロ市のタクシー運転手に対する条例が18日から発効となったことは昨日付本紙でも報じたが、今、巷で話題となっているのは、運転手が身に着けるジーンズにまで規定があるということだ。規定によると、ジーンズの場合は「フォーマルなズボンに類した形で、明るい色ではないもの」でなければならず、濃い色でも形が合わないジーンズは規定外とされる。20日付アゴラ紙によれば、服の安売りで有名なセントロのブラス区では、タクシー運転手が義務付けられているようなジーンズはあまり売られていないという。今後、需要は増えるかもしれないが、ここ最近の市政が実情を見ない故に見せる甘さはここにも出ているか。
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このところ、サンパウロ市では夏とは思えない肌寒い日が続く。気象観測所によると、17日以降、1月の最高気温の平均(28度)を割り込む日が続いており、17日朝の気温は昨年の10月6日以来となる15・2度まで低下、19日の最高気温も22・3度に終わった。今日から気温は上がるようだが、予報では今日も26度までしか上がらないとか。過去2年、1月が記録的な暑さだったことを思うと嘘のようだ。
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昨日の本欄で報じた、17日にサンパウロ市イビラプエラ公園で起きた強姦事件の内、18歳の女子学生の件に関与した20歳男性が19日に逮捕された。この男性は被害者と性行為を行った相手で、彼女が6人のグループに襲われた際、被害者のカバンを持って逃げ去っていた。2人の未成年者が同容疑者から買った被害者の携帯電話で彼女の親戚に金を要求したために足がつき、逮捕された。