ルーラ前大統領(労働者党・PT)は20日、ルーラ研究所にPT寄りのブログのジャーナリストたちを集め、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)の被告の報奨付供述に関する批判的な発言を行った。21日付伯字紙が報じている。
この会合の中でルーラ氏は、報奨付供述について「最大の問題は、被告にとって最も報奨価値の高いものが、私の名前を含んだものだということだ」と語った。
ルーラ氏の名前は、ペトロブラス(PB)元国際部部長のネストル・セルヴェロー被告、民主運動党(PMDB)ロビイストのフェルナンド・バイアーノ被告、UTC社元社長のリカルド・ペッソア被告らの証言の中で登場している。
セルヴェロー被告は06年の大統領選でルーラ氏のキャンペーンに5千万レアル、ペッソア被告も同年の大統領選キャンペーンに2400万レアル、バイアーノ被告はルーラ氏の親友の牧畜企業家ジョゼ・カルロス・ブンライ容疑者に200万レアルの贈賄を行ったと、各々供述している。
ルーラ氏は犯罪容疑で起訴されていないため、「私がLJで捜査を受けるような疑惑がないことは(同件管轄のパラナ州連邦地裁の)セルジオ・モロ判事が『捜査対象に入っていない』と言ったことからも明らかだ」と潔白を主張した。
さらにルーラ氏は、自身について「私が誇りにしていることは、私より正直な人間などどこにもいない、ということだ。連邦警察や連邦検察庁、カトリックや福音派の教会の中を探してもね」と言い切った。
また、PTの犯した過ちを認めながらも、「企業の連中はどの政党にも献金しているのに、どうしてPTだけが責められるのか。他党は正直でPTだけが悪者なのか」と苦言を呈した。同様に、LJで逮捕されたPT元中央会計のジョアン・ヴァカリ・ネット被告や、メンサロンに続いて逮捕された元官房長官のジョゼ・ジルセウ容疑者に関しても「不公正だ」と不満を漏らした。
さらに、ルーラ氏の三男であるルイス・クラウジオ氏がゼロテス作戦で捜査を受けたことに関しても、「暴力的な出来事だ」とした。
ルーラ氏はジウマ大統領についても触れ、「ジウマには国の回復のための具体像を描けと言ってある」と語った。ルーラ氏は「私はリベラルだが、ジウマはそれよりもずっと左寄りだ。彼女は固い信条の持ち主だが、現実に向かいあう必要がある」と語った。ジウマ大統領の罷免問題に関しては、「マニフェスタソンを行っている連中は以前から私たちに票を入れていない人なんだから、気にする必要はないさ」と答えている。
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