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24日にハイチで大統領選=一度延期になった決選投票

 ハイチの大統領選の決選投票が24日に行われる。22日付伯字紙が報じている。
 同大統領選の一次投票は、54人の候補が乱立する中で昨年の10月25日に行われたが、過半数を超えた候補が出なかったため、上位2人による決選投票が行われることになった。
 決選投票は昨年の12月27日に行われる予定だったが、12月22日になって、具体的な理由が示されないまま、延期された。
 最終的には、1月6日に現職のミシェル・マルテリー大統領が24日に選挙実施と決め、21日に再度の延期はないと改めて宣言した。
 決選投票で争うのは、マルテリー大統領が結党した新党「ハイチ・テトカレ党」のジョヴェネル・モイーゼ氏(47)と、対抗馬のハイチ進歩地位向上第3勢力のジュード・セレスタン氏(53)だ。セレスタン氏は10年に行われた前回選挙で3位になった候補者だ。
 一次投票では、モイーゼ氏が32・81%、セレスタン氏が25・27%を獲得。この数字だけ見ても接戦で、決戦は他候補に行った得票をどう取り込むかにかかっている。
 ブラジルとしては、2010年のハイチ大地震以来、大量に押し寄せていた移民問題が、選挙結果でどうなるかも気になるところだが、国連平和維持軍を指揮するブラジル人のアジャックス・ポルト・ピニェイロ司令官は、同国は政治的な混乱が続いており、投票日も暴力行為やボイコットが起きるのではと懸念している。