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物々しい防護服でリオのサンバ会場に殺虫剤をスプレーするリオ市保健局スタッフ(Paula Johas/PCRJ)
物々しい防護服でリオのサンバ会場に殺虫剤をスプレーするリオ市保健局スタッフ(Paula Johas/PCRJ)

リオ=防蚊対策に興味の国外報道陣=国内メディアを超える数の国外メディアが会見に参加

 リオデジャネイロ市のサンバ会場〃サプカイ〃で26日、同市保健局スタッフが殺虫剤を散布、その後に記者会見も行われたが、ブラジルのジカ熱、デング熱の脅威は世界的に報道されており、会見にはブラジル人記者よりも外国人記者の方が多く詰め掛けた。
 記者会見の会場には米国CNNやNBC、英国BBC、フランスF2などのメディアの他、国際通信社のロイタース、EFE、AFPなどが詰め掛けたが、ブラジル側のメディアはエスタード社と同州のラジオ局1社だけが参加した。
 諸外国メディアの特派員達は、どうやってジカ熱を防ごうとしているのか、1日前の25日にマルセロ・カストロ保健相が「わが国は蚊との戦いに完敗している」などと発言したが、それは本当かなど、躍起になって質問を浴びせた。
 各メディアは、8月の五輪開催期間中に陸軍が蚊の抑制のために召集されるかについても注目しており、質問が集中した他、散布した殺虫剤は人体には無害かといった質問も出た。
 リオ市は、各メディアからの連日の取材要請が激しかったために、異例の事ながら、会見に国外メディアを招待したと説明している。
 各メディアは、防護服を着た市保健局スタッフや散布車による殺防虫剤散布の様子を見守った。
 同日は、サンバ会場内でも水溜りができやすい観客席など、ネッタイシマカが発生する可能性がある場所の検分も行われた。各エスコーラの練習会場も検分の対象となっている。
 サンバ会場と同市港湾部でサンバ・エスコーラの山車の収納庫があるシダーデ・デ・サンバの防蚊対策は、カーニバルを前に強化されており、通常は15日毎に行われる殺虫剤散布や検分が、週1回行われている。
 フランスのAFP通信は、防護服を着たスタッフがリオのサンバ会場で殺虫剤を散布している写真と共に、英仏伊西の4カ国語で「人員、装備ともに足りており、陸軍の援助は起こらないだろう」との報道をウェブサイトに掲載した。
 先の保健相による「蚊との戦いに敗れている」発言に同意するかと訊かれた職員は、「リオに関する限り間違っている。リオ州はジカ熱発生トップだったが、今は押さえ込み作戦が奏功し、サンパウロ州、ゴイアス州に次ぐ3位だ」と語った。(27日付エスタード紙、26日付フォトス・プブリカスより)