28日に就任したジョゼ・レナト・ナリーニサンパウロ州教育局長が、州立校の再編成の今後について、明言を避けたと29日付伯字紙が報じている。
サンパウロ州政府は昨年、州立校を1~5年、6~9年、高校の三つに分離するなどの教育改革案を打ち出した。だが、廃校になる予定の93校などを中心に校舎立てこもりの抗議運動が起こった。
ジェラウド・アウキミン知事は抗議運動が長期化するのを見て教育改革を中止し、エルマン・ヴールバルド教育局長を解任。その後任にサンパウロ州地裁元長官のナリーニ氏を迎えた。同氏はエスタード紙に「前任者が提唱した州立校の再編成を継承するかは未定だ」と語った。同氏は昨年、学校を占拠した生徒達の強制退去を求める州の請求を却下したが、それが教育局長としての路線に影響するとは思っていない。
ナリーニ氏は抗議行動を力で封じ込めようとした同局ナンバー2のフェルナンド・パドゥーラ氏解任を決めており、再編成に反対する人たちとの対話を約束している。
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