サンパウロの夜はあらゆる娯楽が揃っている。ディナーはピッツァ、グルメバーガー、ブラジル風〃テマキ〃、アラブ料理にイタリアン、洒落たバーに、ショウ・レストランや劇場。スタンダップ・コメディの人気も急上昇中だ。
ブラジルでのスポーツ観戦はサッカーの独壇場に見えるが、近年は、アメリカの人気ナンバーワンスポーツ、アメリカンフットボール(アメフト)のナショナルリーグ(NFL)のファンも増えてきている。
NFLの年間チャンピオンを決める一戦、スーパーボウルは今年、ブラジルではカーニバルの只中の7日に行われる。
米国経済誌「フォーブス」によると、そのブランド価値は5億8千万ドルで、オリンピックの3億4800万ドル、ワールドカップサッカーの2億2900万ドルを軽く上回る。
今回カリフォルニアで対戦するのは、デンバー・ブロンコスとカロライナ・パンサーズだ。開催のリーバイス・スタジアムから遠く1万キロ以上も離れたサンパウロにもその熱狂は届いており、多くのバー、パブ、レストランで試合を放映する。
人気のアメリカン・レストランチェーン、フーターズは同日、3店舗中2店舗でスーパーボウル観戦客のみの限定営業を行う。「スーパーボウルは書き入れ時、ウチのお客さんには一番の人気イベント」と共同経営者の一人のアレッサンドロ・サントーロ氏は語る。
7日の場合、同店の観戦チャージは飲食をあわせて100レアルを超えるが、スーパーボウルのある日曜日の売上は普段の日曜日の25%増しだという。サンパウロ市内でスーパーボウルを観戦出来るバーやパブ、レストランは少なくとも6カ所ある。
アメリカではアメフトと野球、バスケ、アイスホッケーをあわせて4大スポーツというが、アメフトの人気は群を抜いている。
ブラジルでもアメフト人気は上昇中で、ある調査機関によると、「アメフトに興味がある」と答えたブラジル人は2700万人おり、アメリカ以外では、メキシコに次いでファンが多い国となっている。(1月31日付フォーリャ紙より)