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電気代が3月から値下がり=火力発電所への依存率減り

 連邦政府が3日、3月1日から電気代追加料金を現行の3レアル/100キロワット/時(kWh)から1・5レアルkWhに下げる事にしたと4日付伯字紙が報じた。
 消費者が払う電気代は基本料金と追加料金からなり、発電経費のかかる火力発電所の稼働率が高いほど追加料金が高くなる。3日は、3月1日から七つの火力発電所の稼動停止と追加料金の引下げ(赤旗1から黄色い旗へ)が決まった。
 この制度は15年1月から導入されたもので、1メガワット/時(MWh)当たりの発電経費がより高い火力発電所が稼動している間は赤い旗、MWh当たりの経費が211レアル~420レアルの場合は黄色い旗、211レアルまでの場合は緑の旗で、追加料金を提示する事になっている。
 火力発電所は水力発電や風力発電、太陽光発電などより経費がかかるため、干ばつ、水不足で水力発電所のダム貯水量が落ち、発電量が不足する場合に補足稼動する。
 15年の電気代は第1期ジウマ政権が行った電気代値下げの反動と水不足で48・99%の値上がりを見たが、同年8月に最も経費のかかる火力発電所の稼動を停止した事などで、1月末に、赤旗を二つに分ける事や黄色の旗の徴収額を100kWh当たり2・5レアルから1・5レアルに下げる事が発表された。
 これに伴い、2月1日からの追加料金は、100kWh当たり4・5レアルから赤1またはピンクの3レアルに引き下げられたが、新たな発電所の稼動停止で旗の色が黄色に変わる。稼動停止となる7発電所は計2千MWhの発電能力を持っており、これらの発電所の操業停止で70億レアルが節約できるという。
 4日付G1サイトによると、15年に徴収された追加料金は133億7800万レアルに達したが、それでも、同年8月に赤旗の徴収額を5・5レアルから4・5レアルに下げたため、当初見込まれていた170億レアルを下回った。