ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 下院でのジウマ大統領罷免審議はなかなか進展しないが、その一方で、野党側のジウマ政権打倒のもう一つのシナリオである14年大統領選での不正疑惑は進んでいる。ラヴァ・ジャット関連企業からの裏金疑惑は、ジウマ氏の選挙参謀のジョアン・サンターナ氏にも及びそうだが、選挙資金の名を借りた贈収賄が明らかになれば、選挙高等裁判所の判断次第で大統領、副大統領の当選が無効となる。これは、副大統領が昇格する罷免より、事は重要だ。PTによる批判キャンペーンが仇で大統領選に敗れたアエシオ・ネーヴェス氏やマリーナ・シウヴァ氏はかねてからこの方法での打倒を望んでいた。両者共に恨みのある分、激しい攻防になりそうだ。
     ◎
 春、夏に降った雨で、カンタレイラ水系が大サンパウロ市圏で最大の水供給源に返り咲いた。フォーリャ紙サイトによると、同水系は880万人に水を供給していたが、水不足で供給先が減り、昨年3月に、サンパウロ市内での供給区域を広げ、520万人に供給するグアラピランガに最大供給源の座を譲っていた。カンタレイラは現在、水位回復で570万人に供給している。2月に入っての2週間は熱帯高気圧の影響で降水量が伸び悩んだサンパウロ州水系だが、来週から雨が戻るとの予報に期待したい。
     ◎
 2月からはサッカー・シーズン再来で、14日のサンパウロ州選手権では今年最初のクラシコ(伝統カード)、コリンチャンス対サンパウロ(於イタケーラ)が実現する。両チームとも、この2日後にリベルタドーレス杯グループリーグ初戦を控えている。クラシコでの両チームの本気度はいかに。