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12日、ガロの一員として早速練習で汗を流すロビーニョ(Bruno Cantini/Atlético-MG)
VESPASIANO / MINAS GERAIS / BRASIL (12.02.2016) - Treino - Foto: Bruno Cantini/Atlético MG

ロビーニョがガロへ=古巣サントスには戻らず

 中国リーグの広州恒大を退団し、移籍先が注目されていたストライカー、ロビーニョ(32)が「ガロ」の愛称で知られるアトレチコ・ミネイロに行くことが決まり、12日に入団発表を行った。
 ロビーニョは昨年6月にサントスを退団し、月給420万レアルという、巨額の契約金で中国リーグの広州恒大に移籍した。だが、その契約金にもかかわらず、チーム内では既に活躍していたエルケソン、リカルド・グラール、パウリーニョらと比べて冷遇され、外国人枠のため、ベンチにさえ入れない試合も少なくなかった。12月のクラブ・ワールドカップの際もプレーに精細を欠き、在籍半年で早くも退団となっていた。
 ロビーニョの移籍先を巡っては、アトレチコ・ミネイロと古巣のサントスの争奪戦となったが、ガロの勝利となった。
 ロビーニョは契約から1日足らずで記者会見に応じ、この日に正式に発表されたばかりの新ユニフォームに袖を通し、ガロの一員となった。
 ロビーニョは入団の理由を聞かれ、「長く僕と交渉してくれたからね」と説明した。さらに今後の抱負を問われ、「目標はまたセレソンに戻ることだけど、その前にガロにしっかり貢献したい」と語った。
 ロビーニョは昨年6月のコパ・アメリカで久々にセレソンに召集され、パラグアイ戦では得点も決めたが、それ以来、召集されていない。
 また、移籍先となるガロは、昨年の全国選手権2位のチームで、プラット、ルアンという強力なフォワードを抱えている。同チームは2月からはじまったリベルタドーレス杯で3年ぶりの南米チャンピオンを目指しているが、首脳陣はロビーニョに、3年前に南米一をもたらしたロナウジーニョのような、経験豊富なベテランとしての貢献を期待している。
 また、自身のキャリアをスタートさせ、欧州リーグから国内復帰するたびに戻っていたサントスからの依頼を断ったことに関し、ロビーニョは「複雑だね。思いが強ければ強いほどね」と言葉を濁し、「僕自身の価値は僕が知っている。金が目当てだという人がいるだろうけど、僕を知っている人は僕がどんな人間だか知っている。サントスでのキャリアは素晴らしかったよ。でも、それをこれからはガロで作るんだ」と語った。(12日付テラ・エスポルテより)