サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)の1月定例役員会が先月28日、本部会議室で開かれた。援協の財務状況や、リオ五輪で配布する緊急連絡先カードなどについて報告が行われた。
今年退任する菊地会長は、年頭所感で「ブラジル経済の悪化で、失業者や病人など困る人が増えるため、援協は忙しくなる。世の中のため、気を引き締めてがんばってほしい」と役員らに伝えた。
12月度の会計は収入約2900万レ、支出は約2500万レだった。余剰資金は6年前に比べて3倍になったとし、佐々木弘一会計理事は「12月までの任期中、さらに資金を増やして後任に引き継ぐ」と述べた。
リオ五輪については、各種連絡先を記載したカードを配布する計画を説明。2014年W杯では日伯友好病院、リベルダーデ診療センターだけでなく、各総領事館や日系団体への連絡先を記したカードを2千枚用意した。今回も同様のカードを作る予定だという。
サンミゲル・アルカンジョ病院の救急診療所(PA)は、去年12月の始業から順調に稼動しており、同月のPA診察数は前月比で3・7%増となった。
援協へ多大な支援を行なう日本国際協力財団の神内良一理事長と、日本財団の笹川陽平会長に感謝状を送ることが承認されたほか、スザノ・イペランジアホームの歩道舗装工事が終わり、3月のダリア祭りを車椅子でも散策できることなどが報告された。
12月の退会数者は126人、新規入会が2人で会員数は9301人となった。
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