15年1月~11月にブラジルで発生したギランバレー症候群(SGB)の患者は1708人で、1日平均5人が発症、それ以前より19%増えたと世界保健機構(WHO)が発表したと18日付エスタード紙が報じた。
ブラジルはジカウイルスの影響を最も受けており、WHOは「立証はまだだが、ジカ熱感染とSGB発症の間に何らかの関係がありうる」とした。
発生件数が一番増えたアラゴアス州(AL)は6倍強で、バイーア州3倍弱、北大河州とピアウイ州2倍強、エスピリト・サント州1・8倍、リオ州1・6倍と続く。
AL州立総合病院医師で血液学者のウェリントン・ガルヴォン氏によれば、「ALの平年のSGB発生件数は12件程度だが、昨年3~12月はジカ熱感染が直接的な原因と確認された症例が43件ある」という。
ピアウイ州のSGB調査責任者で神経病学者のマルセロ・アドリアノ・ヴィエイラ氏も、「SGBの患者は、ネッタイシマ蚊が媒介するジカ熱、デング熱、チクングニア熱の患者増大と並行して増えている」と語った。
保健省はSGBとジカ熱感染に関連性があるという説を昨年12月に確認していた。リオ州のフルミネンセ連邦大学とオズワルド・クルス研究所は17日、ジカ熱感染とSGB、脳炎、脳脊髄炎の関係について共同研究を行う事で合意した。
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