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ミック・ジャガー=カエターノ・ヴェローゾと対面=33年前に因縁の出会いも

 20日のリオデジャネイロ市マラカナン・スタジアムを皮切りに、ローリング・ストーンズのブラジル国内ツアーがはじまるが、それに先立つ17日、ミック・ジャガーがリオで、ブラジル音楽界の大物、カエターノ・ヴェローゾとの再会を果たした。
 ミックとカエターノが顔を合わせるのはこれが初めてではない。2人は1983年に「インタビュー」という形で顔をあわしている。
 それは1983年5月、ブラジルに存在したテレビ局マンシェッテ局の「コネクション・インテルナシオナル」という番組がニューヨークでミック・ジャガーにインタビューすることになり、司会のロベルト・ダヴィア氏が、ブラジル音楽界の代表としてカエターノを連れて行って、対面させたものだ。
 当時、ストーンズはまだブラジルに公演に来たことがなく(初公演は95年)、ロック・イン・リオもまだ行われていなかった。欧米の人気ロックスターがやって来ることの少ない時代だっただけに、二人の対面は希少かつ貴重な出来事だった。
 だが、この時のインタビューの様子をニューヨークに派遣されていたジャーナリストのパウロ・フランシス氏が新聞紙上で報じ、カエターノの質問は「バイア州の田舎でのコミュニケーションのセミナー」にしか使えないほどお粗末なものだったと酷評し、さらに「ミックに小ばかにされたような態度も取られた」とまで書いた。
 これに対し、カエターノは同年10月のテレビの取材でパウロ氏に感情的に反論し、「苦々しいホモ野郎」とこき下ろした。この論争はフォーリャ紙などでも取り上げられ、各界の有名人の間でどちらの側につくかといった論争まで起きた。
 その当時のことを知っていたか知らずか、ミックがブラジル入りすると真っ先にリオ在住のカエターノに会いに行った。
 2人は、カエターノの名物マネージャー(元夫人)のパウラ・ラヴィーネ氏と3人で記念撮影も行っており、その写真は18日にカエターノのインスタグラムに「ミック・ジャガーとの夜」と題して掲載された。
 一方、ミック・ジャがーも18日、自身のツイッターで「リオに戻って来れて嬉しいぜ。土曜の夜に君たちに会うのが待ちきれないよ」と、ポルトガル語でメッセージを送っている。
 なお、17日の面会で、ミックとカエターノがどんなことを話したかは明らかにされていない。(18日付グローボ・サイトなどより)