大統領4選を可能とするための憲法改正に関する国民投票がボリビアで21日に行われ、22日の時点では現行憲法支持者が優勢で、エヴォ・モラレス大統領4選が困難になったと22日付伯字紙サイトが報じている。
エヴォ氏は2006年1月以来、経済成長を背景に国民からの強い支持を受け、3期目の任期をつとめている。2期目からは任期が5年に延長され、現在の任期は2019年12月までだ。
2009年制定の現憲法では大統領は3選が認められているが、エヴォ氏はこれを改正し、2020年からの4期目を狙うべく、21日に国民投票を行った。
だが、ブラジリア時間の22日午後2時現在、開票約70%の時点で現行憲法支持者が、改正を支持する声を10%以上上回っているという。事前の世論調査では「改正反対」が51~52%で、かなりの接戦となるが勝つと予想されたが、現状ではそれを上回り、エヴォ氏にとって苦しい展開になっている。
22日付エスタード紙は、コモディティ価格暴落で政府収入が37%減となり、その補填のために行った中国企業との事業契約で不正入札が見つかったが、不正企業体にエヴォ氏の恋人が理事を務める会社も含まれていることなどで国民に不信感が募ったとしている。
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