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ジウマ大統領と会談を行った際のジョー・ソアレス(Roberto Stuckert Filho/PR)
ジウマ大統領と会談を行った際のジョー・ソアレス(Roberto Stuckert Filho/PR)

「プログラマ・ド・ジョー」今年限り=ブラジル名物の深夜トーク番組

 グローボ局は22日、同局の月~金の深夜トーク番組「プログラマ・ド・ジョー」が12月末で終了すると公表した。この番組は今季限りで16年の歴史に幕を閉じることとなった。
 この番組は、約半世紀にわたってブラジルのコメディ界の大御所として君臨するジョー・ソアレス(77)が司会をつとめている。グローボでの番組の長さこそ16年だが、1988年から99年いっぱいはSBT局で前身にあたる「ジョー・ソアレス・オンゼ・エ・メイア(12時30分)」を放送しており、実質27年の歴史を誇っていたこととなる。
 同番組はアメリカでの「トゥナイト・ショー」のスタイルを取り入れた、月~金の深夜番組のはしりであり、トーク・ゲストには芸能スターはもちろんのこと、サッカー選手や大統領をはじめとした政治家までが出演し、ゲストによっては、ブラジルのその一日の最大の話題になることも少なくなかった。
 だが、近年はジョーの体調不良による放送休止や、SBTで14年からはじまった、若手コメディアン、ダニーロ・ジェンティーリ(36)が司会をつとめる「ザ・ノイテ」に視聴率で抜かれることもあるなど、苦戦も続いていた。実際、ジョーをアメリカの名物司会者で昨年引退したデヴィッド・レターマン、ジェンティーリを同国で人気ナンバーワンの司会者ジミー・ファロンと比較する声もあるほどだ。
 ジョーは今回の打ち切り発表は「私と局の双方の合意で決まったこと」とし、「最後のシーズンだから、誠意を込めてつとめあげ、ゲストにも敬意を込めた放送を送るよ」と語っている。(22日付G1サイトより)