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パスコア=一時雇用にも不況の影=今年の求人は5万5千のみ

 今年のパスコア(イースター、復活祭)は、例年ほど一時雇用が振るわず、国内の景気の落ち込みが短期雇用者募集にも影響している事がうかがわれる。
 パスコアは例年、チョコレート製の卵やパスコア特有のケーキの製造、輸送、販売などで雇用が増えるが、今年の求人数は、全国外注・短期労働者派遣会社組合連盟(Fenaserhtt)が統計を取り始めた2009年以降で最も少なく、昨年同期比35%減の5万5千人に過ぎない。
 しかも、5万5千人の内の3万6千人は既に採用者が決まっており、これからの採用はわずか1万9千人のみだ。例年ならこの時期はまだ、未採用の求人枠の方が大きいが、今年は求人数も少ない上に、雇用者側が景気の先行きに不安を覚えている事と失業者が増えている事で、採用済みの枠の方が大きくなったと見られている。
 また、例年は工場要員の方が店頭販売員より求人数が多いが、今年は失業率上昇や購買力低下で小売が不調なため、販売強化のための人員が生産強化のための人員を上回っている。
 市場関係者達は、製造業者は既に販売量が落ちる事を予測して増員幅を調整しているが、サービス業では少しでも売上を伸ばすための販売員の補強が行われていると見ている。(23日付エスタード紙より)