14年にW杯の会場としてサンパウロ市東部イタケーラ区に完成したサッカースタジアム、アレーナ・コリンチャンスの天井の一部が18日に落ちたと、24日付伯字各紙が報じた。落ちたのは西スタンドにあるVip席への入場口の上の天上で、落下部分の重さは約500キロだった。事故当時、現場には誰もおらず、怪我人は出なかった。
同競技場ではリベルタドーレス杯を含むコリンチャンスの試合が行われる他、リオ五輪でも男女サッカー会場として10試合が行われる。
建設を担当したオデブレヒト(O)社は、修復には15日程度かかるが、その間の試合開催に支障はなく、五輪にも間に合うとしている。O社は、天上を支える部分の補強も含めた補修を行う意向だ。ブラジルメディアの調べでは消防署、市警備隊、リオ五輪組織委のいずれも、事故の報告を受けていなかった。
同競技場は14年5月、W杯の開幕直前にコリンチャンスに引き渡されたが、その当時も未完成部分が多く残され、15年末になっても全ての工程は完了していない。総工費は12億レアルで、社会経済開発銀行(BNDES)からの融資を受けている。
同競技場では建設中も2件の事故が起きた。13年11月には作業中のクレーンが倒れ、2人が死亡。14年4月にも、W杯用仮設スタンド設営中の作業員が落下して死亡している。
またスタジアム建設契約のO社側責任者だったベネディクト・バルボーザ・ダ・シルバ氏は、22日にラヴァ・ジャット(LJ)作戦で逮捕されている。
コリンチャンスの試合は予定通り開催され、次回は27日午後9時からのサンパウロ州選手権オエステ戦が予定されている。
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