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FB副社長がサンパウロ市で逮捕=ワッツ・アップの説明なく

 1日、ソーシャル・ネットワーク・サービス、「フェイスブック(FB)」のラ米支部副社長が、同社が裁判所の要求に応えなかったことを理由に逮捕された。1日付伯字紙サイトが報じている。
 逮捕されたのは同社副社長でアルゼンチン人のディエゴ・ホルヘ・ゾダン氏で、サンパウロ市西部イタイン・ビビの本社に通勤する途中で逮捕された。
 同氏逮捕はサンパウロ州の連邦警察が、セルジッペ州の裁判所からの要求に応えて行った。同州ラガルト地裁は昨年11月、麻薬密売者が情報交換に使っていた携帯電話のメッセージ・サービス「ワッツアップ」の利用者名を公開するよう求めたが、FB側がそれに応じていなかった。FBは14年初頭に「ワッツアップ」の権利を取得している。
 ラガルト市地裁は、密売者が利用していたアカウントの情報公開を求めたが、FBは応じず、2カ月前に1日5万レの罰金刑を受けた。罰金額はその後、100万レに引き上げられた。FBはこの逮捕を不満とし、人身保護令適用を申請した。
 「ワッツアップ」が犯罪組織に利用された例は他にもあり、昨年12月にはサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポの裁判所が48時間使用停止命令を出している。