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マルフ=パリの裁判所が実刑判決=妻や息子と共に資金洗浄で

 2日、フランスのパリの裁判所が、元サンパウロ市市長のパウロ・マルフ下議(84)に対し、フランス国内で行った資金洗浄の罪で3年の実刑判決を言い渡した。2日付G1サイトが報じている。
 この裁判は、マルフ氏が最後にサンパウロ市市長だった1996年から2005年にかけて行われた、フランス国内での資金洗浄に関するもので、パリ刑法裁判所第11法廷が取り扱った。
 この裁判でマルフ氏は3年の実刑判決を受けた。また、同氏の妻のシルヴィア容疑者、息子のフラヴィオ容疑者にも同じく3年の実刑判決が言い渡された。
 また、一家が同国の口座に預金していた180万ユーロと手持ち現金の差し押さえと、3人で計50万ユーロの罰金も言い渡した。
 マルフ一家は判決を不服とし、控訴を行う予定だ。
 ブラジルの検察庁はフランス当局に、同下議がブラジルで服役することと、同国に所有する資産をブラジルに送金するための手続きを開始した。それは、被告の国外引渡しはブラジルの憲法上認められていないためで、検察はマルフ一家がブラジル人であるため、ブラジルで受刑することを望んでいる。
 マルフ氏はこの件以外でもいくつかの余罪がある。特に大きいのはサンパウロ市アグア・エスプライアーダ(現・ロベルト・マリーニョ)大通りの建設費に伴う贈収賄計画で、これにより10億ドルの公金が被害を受けたといわれている。