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五輪代表の召集を受けたラフィーニャ・アルカンタラ(Rafael Ribeiro/CBF)
五輪代表の召集を受けたラフィーニャ・アルカンタラ(Rafael Ribeiro/CBF)

3月末の五輪代表召集=ラフィーニャは出場できるか?

 25、29日のW杯南米予選に出場するフル代表が3日に発表された翌4日、それと同時期に2試合の親善試合を戦う五輪代表の発表も行なわれた。
 注目されるのは、ミッドフィールダーにラフィーニャ・アルカンタラ(バルセロナ)が選ばれたことだ。ラフィーニャは強豪バルセロナにおいて、22歳ながら出場機会も増えていた選手だったが、昨年9月、試合中に負った膝の大怪我以降、試合に1度も出場していない。病み上がりの中、バルセロナ側が出場を認めるかが気になるが、選ばれればゲームメーカーとしての期待が大きくかかる選手だ。
 今回の五輪代表での強みは攻撃陣だ。イタリアのラツィオでの攻撃の軸のフェリペ・アンデルソンに加え、欧州強豪が獲得に食指を伸ばしているガブリエル(サントス)やガブリエル・ジェスース(パルメイラス)、ルアン(グレミオ)、18歳でフランスに移籍したばかりの元コリンチャンスのマルコン(ボルドー)など、若いタレントは揃っている。
 だが、その一方で、不安となるのがボランチだ。今回、昨年までの同セレソンのレギュラーだったフレッジ(シャフタール・ドネツク)がドーピング違反で長期の出場停止、ルーカス・シウヴァ(マルセイユ)が不調で代表入りを逃した。この2人が五輪本番までに復調しない場合、タレントの豊富なフォワードにネイマールを加える以前に、頼れるボランチをオーバーエイジ枠で加える必要性に迫られる可能性が強まる。そこを国内組で選ばれたチアゴ・マイア(サントス)やリカルド・ドウラード(インテルナシオナル)がどう埋めるかにも期待がかかる。
 攻撃陣に比べると、守備陣はやや迫力不足か。一応、ファビーニョ(ACモナコ)やウェンデル(レヴァークーゼン)など、欧州強豪のレギュラー・メンバーはいるが、それ以外の選手は知名度が低く、特にセンターバックとキーパーが未知数だ。ドゥンガ監督はキーパーにアリソン(インテルナシオナル)、センターバックにミランダ(インテル・ミラン)をオーバーエイジのメンバーで加えたい意向を持っているといわれているが、前述のボランチの問題との兼ね合いにもなりそうだ。
 五輪代表の試合は24日に対ナイジェリア、27日に対南アフリカで、いずれも国内の試合となる。