3月8日の「国際女性デー」に因む女性月間の3月7~31日、サンパウロ市パウリスタ大通りのFnacで「難民生活(Vidas Refugiadas)」と題する写真展が開催されると7日付G1サイトやミグラ・ムンドが報じた。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の公式サイトも3日付で報じた写真展では、ブラジル人写真家のヴィットル・モリヤマ氏が撮影した、ブラジル国内に住む、異なった国籍の難民女性8人の日常を表現する写真16枚が展示される。
開会式は7日夜7時。同日は同プロジェクト主催者のガブリエラ・クーニャ・フェラス氏の司会で、法務省内務局長のベト・ヴァスコンセロス氏、ブラジルUNHCR代表のアグニ・カストロ・ピッタ氏、ナイジェリア難民のニケチニェレ・ジョナタン氏による公開討論会も行われた。
内戦や飢餓、その他の理由で母国を離れる事を余儀なくされ、社会的な絆やノスタルジーを失った上、日々の暮らしに不安定さを感じつつ、新しい文化などに適用する難しさは難民全員に共通する事柄だ。
だが、国内在住の難民の30%を占めるとされる難民女性は、多くの女性が持つ、表に出せないまたは、出られないという傾向も手伝い、日々味わう困難を吐露する機会さえ見出せないまま、その特殊性を軽視される、女性である事を無視されるといった経験を繰り返している。
難民女性達は、本来なら手にする事が出来る権利へのアクセスも制限され、社会統合の機会の損失、母国で味わった種々の暴力を避難先のブラジルでも再び味わう危険性などに直面しているのだ。
会場はパウリスタ大通り901番のFnac、時間は午前10~午後10時で入場無料。詳細の確認はhttp://vidasrefugiadas.com.br/で。展示会と同じタイトルのフェイスブックのアカウントでも、同プロジェクトの内容や8人の女性にインタビューした内容のビデオなどを紹介している。