イギリスの新聞テレグラフ紙は7日付で、1月にサッカー・プレミア・リーグの強豪チェルシーにレンタル移籍してきたブラジル人フォワード、アレッシャンドレ・パトとの契約を「最近のシーズンで最も無意味で無駄な契約」と酷評した。
パトは1月、故障離脱したブラジル人フォワードのジエゴ・コスタの代役として、コリンチャンスからチェルシーにレンタル移籍してきた。
だが、いざ、ふたを開けてみれば、コスタの代わりに起用されたのは、20歳でアフリカはブルキナファソ出身のバートランド・トラオレや、フランスのロイク・レミーで、パトはベンチを温めるだけの日々が続いている。パトの試合出場は1度もなく、「なぜ、チェルシーは出場機会もない選手と契約をしたのだ」と、以前から批判の対象となっていた。
かつて、「天才10代フォワード」として期待されたパトは、イタリアのACミランで活躍したが、勢いを落としたまま13年にコリンチャンスに移籍。そこで結果が出ず、1年も経たない14年シーズン中にサンパウロにレンタル移籍。ここで復調し、15年12月までは同チームのエース格として活躍した。
レンタル期限が終わったパトは、16年1月にコリンチャンスに戻ったが、試合にも出ないままチェルシーにレンタルされた。レンタル期間はヨーロッパのシーズン終了までで、チェルシーが1200万ユーロを払えば、パトはチェルシーに残ることになり、60%の権利を有するコリンチャンスは、約3100万レアルを受け取ることになる。(7日付テラ・エスポルテより)