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白衣姿でオズワルド・クルス研究院職員の説明に耳を傾けるジウマ大統領(左から3番目)(Roberto Stuckert Filho/PR 10/03/2016)
白衣姿でオズワルド・クルス研究院職員の説明に耳を傾けるジウマ大統領(左から3番目)(Roberto Stuckert Filho/PR 10/03/2016)

ジウマ大統領=リオの免疫生物学技術研究所を訪問=1千万レアル規模の研究援助も発表

 ジウマ大統領は10日午後、リオ市北部のオズワルド・クルス研究院(Fiocruz)内にある、免疫生物学技術研究所(通称バイオ・マンギーニョス)を訪問した。同研究所はブラジルの主要な免疫学研究センターだ。
 ジウマ大統領は午後5時頃、ヘリコプターで研究所のサッカーグラウンドに到着し、視察後は記者団の質問に答えることもなく去った。
 ジウマ大統領は2月下旬に、世界保健機構事務局長のマーガレット・チャン氏と共にFiocruzを訪問する予定だったが、キャンセルしている。同研究院は、デング熱、チクングニア熱とジカ熱の診断技術の研究を担当している。
 マルセロ・カストロ保健相によると、マンギーニョスの研究者は、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱への感染の是非が3時間で分かるテストの開発をしており、今年上半期中にも開発成功が見込まれている。
 ジウマ大統領は研究室を訪問する前に、マルセロ・カストロ保健相やルイス・フェルナンド・ペザン・リオ州知事とFiocruzの本部で非公開の会合を持った。
 大統領のFiocruz訪問中、マルセロ・カストロ保健相は、ネッタイシマカとの戦いの研究開発費として、同研究院に1040万レアルの資金援助を行うことを発表した。
 この資金のうち、440万レアルはジカウイルスワクチンの製造にあてられ、残り600万レアルはFiocruzと米国立保健研究所(NIH)との間の、ジカ熱と小頭症の関連性を調査する二国間協力プロジェクトにあてられる。(10日付G1サイトより)