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東西南北

 昨日17日は、連邦警察がラヴァ・ジャット作戦をはじめて丸2年にあたる日だった。思えば、当初はペトロブラスの汚職捜査ではなく、全国規模の組織的な資金洗浄計画を取り締まる目的だった。そこで逮捕されたのが闇ブローカーのアルベルト・ユセフ氏で、同氏から20万レアル相当のジープを受け取ったりしていたことで関係が疑われたのがペトロブラス元供給部長のパウロ・ロベルト・コスタ氏だ。コスタ氏は当時、ジウマ大統領の責任問題も絡んで話題になったペトロブラスのパサデナ製油所買収での過払い問題の責任者のひとりで、同氏逮捕が同公社内の大型汚職告発につながった。それから2年、ブラジルがここまで激震することになろうとは。
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 ペルナンブッコ州カルアルで15日夜、結婚式前の花嫁が教会前で家族と車に乗っていたら、武装して近づいてきた強盗に襲われ、持っていた携帯電話とブーケを奪われた。花嫁の付添い人も被害を受けたという。人生の大事な日に酷いことをする人もいるものだが、花嫁はこの後、11年の交際を経た恋人と無事に結婚式を挙げたという。花婿としては、花嫁を奪われずに結婚でき、ひと安心といったところか。
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 16日、ブラジルが激動で揺れる中もサッカーのリベルタドーレス杯の試合は行われた。イタケーラで行われたコリンチャンスの試合は、ルッカが2点にからむ活躍を見せ、セロ・ポルテーニョ(パラグアイ)に2―0で快勝。グループ8の首位を維持した。サンパウロは敵地ベネズエラでのトルヒジャーノス戦を1―1で引き分け、グループ1で3位と苦戦中だ。