【既報関連】最高裁審理で大統領罷免手続きの変更がない事が決まったため、下院は17日、罷免請求受諾の是非を判断する特別委員会の委員を433対1で承認。同日中に委員長や報告官などを決めると即、ジウマ大統領に特別委員会設置と弁明を受け付ける準備が出来た事を通達したと18日付伯字紙が報じた。
同日の下院は、各政党選出の委員候補65人のリスト承認と、委員会内の役割決定など、慌しい動きに包まれた。いくつかの政党は委員候補者を絞りきれず、リスト提出と審議開始が1時間遅れたが、審議開始後に候補名を出した党もあった。
多くの議員は「即時罷免」と書いた紙や緑と黄色のリボンなどを手に本会議に参加。各政党の議席数に応じて選ばれた委員は、罷免賛成35人、反対24人、未定6人(エスタード紙より、フォーリャ紙では33人と25人、7人)だ。
委員会はその直後、委員長にロジェリオ・ロッソ(社会民主党)、第1~3副委員長にカルロス・サンパイオ(民主社会党)、マルリシオ・キンテラ(共和党)、フェルナンド・コエーリョ(社会党)、報告官にジョヴァイル・アランテス(ブラジル労働党)の各氏を選んだ。
委員長や報告官はエドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)支持者で、政府側は不利な立場におかれた。また、罷免請求の理由には、粉飾会計の責任追及の他、デルシジオ・アマラル上議が報奨付供述でジウマ氏もペトロブラス絡みの汚職に関与していたと言及した件も盛り込まれた。
大統領への通達は同日中に行われており、ジウマ氏は、18日の本会議も含め、10回の会合終了までに弁明を行う必要がある。下院議長は毎日会合を行う意向のため、本会議での罷免手続き継続審議は4月半ばになる可能性が強まった。
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