1960年3月13日にサントスに着港したぶらじる丸の第5回同船者会が13日、サンパウロ市リベルダーデ区の群馬県人会館で行われた。遠くはパラナ、ミナス州から21人が参加し、旧交を温めた。
参加者の平均年齢は75・5歳。「終生の地をブラジルに決め、健康で明るい家族が持てた」など自らの半生を振り返りつつ、時折、孫の自慢話をするなどして盛り上がった。
また同船者の中から農業発展に貢献したとして、ミナス州政府からコメンダドール叙勲章を与えられた者や、2015年度日本国外務大臣表彰に選ばれた者があったという話題でも盛り上がった。
参加者の一人で、前述の外務大臣表彰者となった松田典仁さん(78、群馬、モジ在住)は「参加した皆が各地でしっかりと活躍していることが印象的だった。農業移民の我々がブラジル社会で高い評価を得られたのは、謙虚さを忘れず、利他の心で勉めてきたからだと思う」と感想を語った。
参加者らは、「来年の3月13日に元気な姿で再会しましょう」と誓い合い、帰途についた。
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今後も親睦を深めるため、同船者の方は松田さん(11・4790・4600)まで連絡を。