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東西南北

 このところ、連日、激動続きのブラジル政界だが、連警がラヴァ・ジャット作戦(LJ)第23弾で押収し、23日に公表されたオデブレヒト社による政治家への献金リストは、早くも政界にとって次なる爆弾になりそうな気配を漂わせている。そこに書かれた政治家の名前は18政党、200人以上に及ぶが、その中には、これまでもLJで名の挙がっている閣僚や議会の与党側の大物だけでなく、2012年のサンパウロ市市長選に出馬したハダジ現市長や、ジョゼ・セーラ氏、セウソ・ルッソマノ氏、ガブリエル・シャリッタ氏、リオ市長のエドゥアルド・パエス氏など、おなじみの名前が多数。政治献金か裏金かは明白になっていないが、政界は戦々恐々だろう。
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 22日のラヴァ・ジャット作戦第26弾の捜査は、サッカー関係者にも及んだ。それはコリンチャンスの副会長、アンドレ・ネゴン氏で、同氏はイタケロン・スタジアムの建設で、オデブレヒト社から50万レアルを受け取った疑いを持たれている。ネゴン氏は警察に連行、事情聴取だけのはずだったが、自宅で銃が見つかり、銃の不法所持で逮捕された。
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 リオのルイス・フェルナンド・ペゾン州知事が今月12日より、感染系の病気により入院中で、周囲の予想以上に入院が長引いている。一説によると、この感染が、心臓や脊髄など、重要な部分に及んでいないか、心配もされているという。夫人のマリア・ルシア夫人は「大丈夫で本人は退院したがっている」と23日に語っているが、検査結果が出るのは今日だという。五輪前に悪い結果が出なければいいが。