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リオ五輪=地下鉄延伸工事間に合うか=追加融資はリオ州議会次第

 8月5日のリオ五輪開幕まで4カ月余りだが、同市中心部からバーラ・ダ・チジュッカのメイン会場までの観客輸送計画の核となる、地下鉄4号線の延伸計画が開幕までに間に合うか、微妙な状況と29日付エスタード紙が報じた。
 同州政府は五輪前完成に自信を見せているが、そのために少なくとも4億8900万レの緊急融資が必要だという。現在病気療養中のペゾン州知事(民主運動党・PMDB)は昨年より、工事完遂には新たな追加融資が必要だと語っていた。
 オ・グローボ紙は2月に、国際五輪委員会宛のエドゥアルド・パエス市長(PMDB)のメールを掲載した。市長は地下鉄が間に合わなかった場合の代替案検討を示唆し、「ペゾン知事は期限内完成に自信を見せているが、用心に越した事はない」としていた。
 だが、工事完成は新たな融資獲得次第だ。9億8900万レ中、4億8900万レはイパネマ~バーラ・ダ・チジュッカ間を繋ぐのに不可欠の工費だ。州議会は29日に融資承認の予定だが、変更案が出る可能性が強い。
 州輸送局は「工事は90%完成しており、90メートルのトンネル設置が残されているだけ。工期は遅れていない」と、繰り返し強調している。