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薬品代12・5%値上げ=年間インフレ率超える調整

 ブラジルの市場で販売されている約9千の薬品の価格が4月1日から最大12・5%値上がりし、過去10年で初めて一般のインフレ率を超えたと、1日付G1サイトが報じている。
 薬品代の値上げは1日付の連邦政府の官報に掲載され、最も上げ幅が大きい薬品は12・5%調整された。これは15年3月~16年2月の拡大消費者物価指数(IPCA)の上昇率10・36%をも上回った。
 市場に出回っている薬品の値上げの最大幅がIPCAの年間インフレ率を上回ったのは、この10年で初めてのことだ。
 薬品の値上げは通常、3段階に分けて行われ、11年~14年は最大でも5・5%から6・5%の間を推移して来たが、15年は最大7・7%上昇。今年はIPCA以上に一律調整された。関係者によると、今年の薬品の値上げ幅が大きいのはドル高の影響だという。
 ブラジル消費者保護団体(PROTESTE)は、消費者は「服用していた薬を、安価なジェネリック薬品などで代替できるか、確認することが必要だ」と語っている。