ホーム | 特集 | 第31回モジ秋祭り9日開幕=テーマ「がんばりましょう!」=内容山盛り2週末の4日間=来場者10万人以上見込む
2015年のミス秋祭り。今年も美が競われる
2015年のミス秋祭り。今年も美が競われる

第31回モジ秋祭り9日開幕=テーマ「がんばりましょう!」=内容山盛り2週末の4日間=来場者10万人以上見込む

 モジ・ダス・クルーゼス文化協会(津田フランキ理事長)が『第31回秋祭り』を9、10、16、17日の4日間、同文協スポーツセンター(Av. Japao, 5919, Porteira Preta)で開く。入場料は一般14レアル、学生、60歳以上は半額。6歳までは無料。開場は全日午前10時からで、土曜は午後10時、日曜は同8時まで。慰霊祭は9日午前10時、開幕式は正午から行なう。テーマはリオ五輪の年なので「がんばりましょう!」となった。

来社した関係者の皆さん

来社した関係者の皆さん

 「県連日本祭りの次に大きな日本をテーマにした祭りがモジだよ!」。幸村ペドロ元理事長(同市議)は、開口一番その規模の大きさを宣伝する。
 今年も農産展会場には、特産の柿や花卉類を筆頭に、新鮮な果物、野菜の品評会が行われる。同時に運動場を使って、農業機械の展示や各種特産品販売、バザー出展が行われる。終日、日本舞踊、福島県人会モジ支部の和太鼓、民謡、盆踊り、コロニア歌手によるカラオケなど多数の演目が披露される。
 約50人から選抜されたミス秋祭りコンテスト、800個近くの灯篭流し、日語校による絵画展も見ものだ。
 食事はシュハスコなどのブラジル料理以外に、うどん、寿司、しめじ丼、やきそばなど多彩な和食が楽しめる。去年は約9万2千人が訪れ、今年は10万人以上の来場者を見込んでいる。
 案内のため来社した津田理事長、萱島ロージェル書記、モジ・ダス・クルーゼス中央日本人会の松本茂評議員会長、幸村元理事長らは「今年も面白い内容が目白押しです。楽しい一日をお過ごしください」と来場を呼びかけた。
 詳細、前売り券購入は公式サイト(www.akimatsuri.com.br)から、問い合わせはモジ文協(11・4791・2022)まで。



3年後に入植百周年迎える=日系農業貢献の歴史背景

福島県人会モジ太鼓部の皆さん

福島県人会モジ太鼓部の皆さん

 日本人モジ入植の歴史は古く、3年後には輝かしい100周年を、文協も創立80周年という大きな節目を迎える。
 『拓魂永遠に輝く』(1971、モジ50年祭典委員会編)によれば、1919年にサバウーナ(後のコクエーラ)に入植した鈴木重利(秋田県)氏とふじえ夫人が最初といわれる。
 当時のサンパウロ州奥地ではマラリアが蔓延していた関係で、初期の入植者には同仁会の高岡専太郎医師の勧めで入ったものが多い。モジには温暖な気候があり、療養を兼ねた滞在に適当との判断だったという。
 豊穣な土地に恵まれたこともあり、当初から日本人たちは野菜などの生産に取り組んだ。今も市農務局長には代々、日系人が就任するなどモジ市農業界における日系人の存在は強い。
 そんな日系農業発展の歴史に欠かせないのは、モジ産業組合の存在だといわれる。戦前・戦後を問わず、モジ日系農民のすべてがその恩恵に浴したといってもよいほどの大きな影響力をもっていた。
 1931年9月にコクエーラ在住の田辺茂明方での農談会の席上、農民援護機関の設置が検討され、10月に阿南紀男商店にて12人の代表により、定款が作成され、「モジ農産出荷組合」が設立された。初代理事長は渡邊孝氏だった。
 そんな農業と深い歴史の中から生まれたのが、地域の収穫品の優劣を競う農産物展が中心となった「秋祭り」であり、今年第31回を迎える。
 モジ文協の創立は1939年と古く、最盛期の83年には傘下に23日系団体(1500家族会員)があったが、現在では9団体(550家族会員)になっている。
 『拓魂~』によれば、終戦直後ごろまでにモジ周辺には19もの植民地が生まれた。以下、その名称と創立年、創設者名。
【曙植民地】1945年創立、武田久喜(福島県)と愛沢淳志(同)【ボツジュル植民地】1924年、本田慶三郎(神奈川県)
【ビ・ウスー植民地】1932年、安部徳治(大分県)
【ビ・ミリン植民地】1929年、武部繁(石川県)
【セ・デ・ソウザ植民地】1927年、加古藤市(愛知県)
【コクエーラ植民地】1919年、鈴木重利(秋田県)
【だるま植民地】1948年、佐藤吉重(岩手県)
【カッペーラ植民地】1929年、長尾宗次郎(北海道)
【日之出植民地】1951年、小西繁行(福岡県)、的場為蔵(福岡県)、田畑実由(宮崎県)
【リオ・アシーマ植民地】1956年、長尾藤太郎
【ピンドラーマ植民地】1947年、スブルバーナ産組
【ポ・プレット植民地】1920年、西江八郎(岡山県)
【相互植民地】1940年、福川為然(山口県)
【サバウーナ植民地】1919年、鈴木重利(秋田県)
【カルモ植民地】1947年、森重太郎(福岡県)、富田仁八(熊本県)、空閑喜蔵(佐賀県)、田中磯吉(福岡県)、林内茂人、水野和一、永山竜夫。
【タパニヤウ植民地】1932年、小松喜吉(石川県)、新田又治(同)
【タボン植民地】1946年、藤永延一、林田塊(山口県)、藤井一友、河村昌男(山口県)
【タイアスペーバ植民地】1935年、中村藤作(北海道)
【ヴ・モラエス植民地】1928年、乾昌平(静岡県)以上、敬称略。


バスを使った会場への行き方


C202 – Terminal Central – Conjunto Santo Angelo via Braz Cubas
E203 – Terminal Estudantes – Conjunto Santo Angelo
C205 – Terminal Central – Parque São Martinho
C206 – Terminal Central – Parque São Martinho via Parque das Varinhas
E209 – Terminal Estudantes – Porteira Preta via Jardim Santos Dumont
E305 – Terminal Estudantes – Conjunto Santo Angelo via Bom Pastor

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