世界的にも有名なブラジルのロック・フェスティバル「ロック・イン・リオ」が、新たな環境運動「アマゾニア・ライブ」を立ち上げた。この8月に、アマゾナス州の州都マナウスでのコンサートと共にプロジェクトを開始する。
リオデジャネイロ市で4日に開かれた、ロック・イン・リオの事務局と、マナウスのアルトゥール・ヴィルジリオ市長の共同記者会見によると、同事務局は向こう3年間、法定アマゾンと呼ばれる地域で、年間で最低100万本の植樹を行う計画だという。
地球温暖化が深刻化する中、アマゾンでの森林伐採抑制や再植林は世界的にも重要な課題と見られている。ブラジルはこの問題に積極的に取り組んでおり、2014年の気候サミットでは、2005~12年にかけて温室効果ガスの36・7%削減に成功したと発表するなど、評価もされている。だが、伐採を埋め合わせるために世界から求められている植樹のレベルには追いつききっていないのが現状だ。
そこでロック・イン・リオでは、3年で300万本の植樹を行い、同州を流れるシングー川流域の森林化を成功させることで、森林伐採問題の改善に貢献したい模様だ。
主催者側はこのプロジェクトについて、ネグロ川の近くにステージを組んで開催する、8月27日の大規模なコンサートで幕を開けたいとしている。
同イベントは、従来のようなロックやポップスの趣とは異なり、ブラジレイラ交響楽団をバックにした厳かな雰囲気によるもののようで、既に世界的なテノール歌手のプラシド・ドミンゴ、そして、ブラジルを代表する女性歌手イベッチ・サンガーロの出演も決定している。
一方、ロック・コンサートとしてのロック・イン・リオは、今年はアメリカのラス・ヴェガスとポルトガルのリスボンでの、いわば支店開催のみだが、既に17年、そして19年のリオでの開催は決定している。
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