サンパウロ市警のジョゼ・カミーロ・リオネル容疑者(51)が14日、逮捕された。
同市警は今年1月、サンパウロ市西部のジャルジンス区にあるカーペット店の店主ナヴィッド・サイサンさん(47)を殴り、武器を見せて脅した。
同市警は女子学生のイオランダ・デルセさん(29)の依頼で店に赴いた。彼女は5千レアルで購入したカーペットを返品しようとしたが、店主は一カ月以上も前に購買されたものだとして、返金を拒んだ。
市警は店主に殴る、蹴るの暴行を加えた上、店主の顔に拳銃を近づけて脅した。この様子は防犯カメラに一部始終が記録され、その映像がTVの全国ネットで流れると大反響を巻き起こした。
検察がこれは「拷問、不当な辱め、脅迫、不当告発、不正な犯罪報告(店主に非があると報告した)、職権濫用」であると司法当局に訴え、受理された。
マリア・プリシラ・エルナンデス・ヴェイガ判事はこの市警を自由なままにしておけば、被害者や証人に暴行し、司法手続きを隠蔽しようとするだろうと判断した。
検察は、返品、返金を訴えた女学生には当てはまる罪状がないため、罪を問わないように求めたが、判事は女学生が関与しているのは明らかだと見ている。(15日付フォーリャ紙より)
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