下院でジウマ大統領の罷免審議継続が可決されるなど、弾劾手続きが進む中、32の閣僚ポスト中8省庁で大臣不在となっていると18日付けG1サイトが報じた。
パトルス・アナニアス元農業開発相、セルソ・パンセラ元科学技術相、マルセロ・カストロ元保健相、マウロ・ロペス元民間航空庁長官は、罷免決議に投票するため、先週離職した。今のところ、唯一復職の可能性があるのはアナニアス元農業開発相だ。
パンセラ氏とカストロ氏は罷免賛成に投票しており、閣僚職に戻ることはないと語った。ロペス氏は辞表提出済みで、復職の可能性はない。
ジルベルト・オッシ国家統合相(PP、進歩党)やジルベルト・カサビ都市相(PSD、社会民主党)、エンリケ・アウベス観光相(PMDB、民主運動党)は、それぞれ所属政党が大統領罷免に賛成の立場を表明して以来、辞職の意思を明らかにしていた。
他に大臣の座が空席となっているのが官房長官だ。先月任命されたルーラ前大統領は、ジルマール・メンデス最高裁判事によって就任差し止めとなっている。就任差し止めを要求したのは民主社会党(PSDB)で、同氏の就任は、ジウマ大統領がルーラ氏の汚職疑惑への地裁の捜査を、同氏を閣僚に指名することで妨害しようとした恣意的なものだとしている。
最高裁がルーラ氏就任の是非の審理するまで、同職は、ジャッケス・ワギネル前官房長官時代から事務局長を務めていたエヴァ・マリア・シアボン氏が臨時代行中だ。
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