現在制作中の映画『ブラジル仏教―Três joias』の予告映像が18日夜、サンパウロ市のシネマテカ・ブラジレイラで初公開された。同作の監督である南米浄土真宗本願寺派の菅尾健太郎開教使と、エビスフィルム(パウロ・パストレロ代表)の共催。
本作は当地仏教界の現状を記録したドキュメンタリー映画で、来年の公開を目指している。現在は7割ほどの撮影を終えており、制作費援助の呼びかけも兼ねイベントが企画された。
仏教や映画関係者を中心に約50人が訪れた。カクテルパーティーの後、菅尾さんの初監督作品『Streams of light』(2012年公開)を上映。続いて新作『ブラジル仏教』の予告映像(11分30秒)が流された。
ブラジル人僧侶である禅宗の孤円師、チベット仏教のラマ・パドマ・サンテン師、南米真宗大谷派の釈利満師らが登場。菅尾監督によるインタビューを中心に、ブラジル仏教の多様性と仏教徒としての課題が収められ、終了後は大きな拍手が起こった。
ブラジル仏教連合会の尾畑文正会長は、「仏教の普遍的な真理が、日本からアメリカやブラジルへ伝わっている現状を知ることができた。仏教の世界性を感じられる企画」と感想を話した。
具体的な支援方法として菅尾監督は、インターネットを通じた資金調達「クラウドファンディング」を紹介。「ブラジル仏教の素晴らしさを幅広く発信するためにも、ぜひ協力してほしい」と来場者に訴えた。
ネット上では6月中旬まで資金募集を行ない、平行して年末まで企業スポンサーを募る。寄付は専用サイト(www.kickante.com.br/campanhas/documentario-tres-joias)から、予告映像は映画公式サイト(www.tresjoias.com.br/)で視聴できる。
問い合わせは菅尾監督(11・95555・7149)、または映画製作チーム(contato@tresjoias.com.br)まで。
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