27日、寒冷前線の北上と共に38日遅れで本格的な秋に突入したサンパウロ市だったが、その日は全国的に寒暖の差が激しかった。南の亜国から北上して来た寒気は、ブラジル南部諸州のみならず、サンパウロ州や南麻州の南部も包み込んだ。サンタカタリーナ州サン・ジョアキン市では氷点下0・7度と、この日の国内最低気温を記録した。かたや、熱帯気候で、寒気の影響を受けていない北部マナウスでは最高32度を記録するなど、国内での寒暖差も異例の激しさだった。
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26日午前9時55分にサンパウロ市グアルーリョス空港から離陸したTAM航空のポルト・アレグレ行きJJ3289便が、離陸直後に鳥と衝突(バードストライク)して引き返す事故が起きた。TAM航空は「乗客と乗員の安全が最優先」との声明を発表した。同便は10時17分に引き返し、11時40分に再び離陸した。翌27日にも同空港でバードストライクが発生した。12時52分に離陸したGol航空のフォルタレーザ行きの便は14時34分同空港に引き返した。
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今年の第1四半期に、勤務時間外の警察(軍警、市警を含む)によって殺された人の数は、昨年同期の41人に比べて3割増の53人だった。市警によって殺された数は7人で変化がなかったが、軍警によって殺された数は34人から46人に増えた。軍警はこの傾向は勤務時間外に死亡した軍警の数が増えている事と関係していると見ており、サンパウロ州軍警広報のエメルソン・マッセラ少佐は、「犯罪者が仕掛けてくる攻撃に警官が対処しようとして死亡件数増加になった」と語った。